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大谷炭坑の歴史と「忽忘祭」の記録

福岡県糟屋郡宇美町には、過去の歴史を胸に刻み、平和への願いを込めて建立された「大谷炭坑 日中平和友好不再戦 誓約の碑」があります。1944年9月から10月にかけて、三菱鉱業株式会社が運営していた大谷炭坑には352人の中国人が強制連行されました。彼らは劣悪な環境下での労働を強いられ、わずか約1年の間に87人もの尊い命が失われました。この歴史的事実を風化させず、二度と過ちを繰り返さないために、2023年5月1日に、同社の追悼事業としてこの誓約の碑が建立され、除幕されました。

碑の除幕から3年が経過した2026年5月31日、「誓約之碑を語り継ぐ会」の主催により、第1回目となる「忽忘祭(わするなさい)」が開催されました。

この節目となる式典には、地域住民だけでなく、中華人民共和国駐福岡総領事館の関係者や、はるばる中国国内から訪れた参加者も集いました。

同会の岩佐英樹会長によると、碑が建立されて以来、遠方からも多くの人々が足を運び、問い合わせも寄せられているといいます。さらに、地元の小学校では歴史平和学習の一環として授業が行われており、子供たちとともに碑の意味や 平和について深く考える機会が作られたとのこともお聞きしました。

過去の歴史を学ぶことには、単に事実を知るだけでなく、それを「現代の社会問題を考える際の重要な視座」として持ち続けるという意味があると考えます。この忽忘祭への参加は、歴史に学び、語り継いでいくことの重要性を改めて強く実感させる機会となりました。

 

本部オフィス 弁護士池永真由美

 

http://www.bengoshi-honryu.com/service/shakaikatsudou.php

以下、三菱マテリアル(当時三菱鉱業)の謝罪文を紹介します。

第二次世界大戦中、日本国政府の閣議決定「華人労務者内地移入に関する件」に基づき、約39,000人の中国人労働者が日本に強制連行された。弊社の前身である三菱鉱業株式会社及びその下請け会社(三菱鉱業株式会社子会社の下請け会社を含む)は、その一部である3,765名の中国人労働者をその事業所に受け入れ、劣悪な条件下で労働を強いた。また、この間、722人という多くの中国人労働者が亡くなられた。本件については、今日に至るまで終局的な解決がなされていない。

『過ちて改めざる、是を過ちという。』 弊社は、このように中国人労働者の皆様の人権が侵害された歴史的事実を率直かつ誠実に認め、痛切なる反省の意を表する。また、中国人労働者の皆様が祖国や家族と遠く離れた異国の地において重大なる苦痛及び損害を被ったことにつき、弊社は当時の使用者としての歴史的責任を認め、中国人労働者及びその遺族の皆様に対し深甚なる謝罪の意を表する。併せて、お亡くなりになった中国人労働者の皆様に対し、深甚なる哀悼の意を表する。

『過去のことを忘れずに、将来の戒めとする。』 弊社は、上記の歴史的事実及び歴史的責任を認め、且つ今後の日中両国の友好的発展への貢献の観点から、本件の終局的・包括的解決のため設立される中国人労働者及びその遺族のための基金に金員を拠出する。また、二度と過去の過ちを繰り返さないために、記念碑の建立に協力し、この事実を次の世代に伝えていくことを約束する。

 

 

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