5月15日、NPO九州アドボカシーセンターの主催で、李博盛弁護士をお招きし「いま、共生社会を考える~排外主義とヘイトの時代を乗り越えて~」をテーマに、弁護士の魅力セミナーを開催しました。
李弁護士は、約34年前に弁護士登録をされて以降現在まで、福岡県弁護士会、日本弁護士連合会などの人権擁護委員会の委員や委員のとりまとめをして人権擁護活動に取り組み、現在は、福岡県弁護士会の死刑制度の廃止を求める決議推進室の委員長を務めておられます。
講演では、直近の三重県職員採用の国籍要件復活やクルド人に対する差別問題など最近のニュースの紹介とともに、新潟県公安条例、アイヌ新法、日韓協定、外国人登録令、出入国管理法、いわゆるヘイトスピーチ解消法などの法令、マクリーン事件裁判などの裁判について、李弁護士自身の幼少期、大学時代、司法修習生時代、そしてコロナ禍の渡韓など直近のエピソードなどを織り交ぜたお話があり、日本における在日市民のおかれた立場について、とてもリアルに感じることができました。
なかでも印象に残ったのは、在日市民は独自の共同体も司法機関もないなかで、自らの人権保障を確立するため民主主義から遠い司法での救済を求めてきたというもの、排外主義に怯えながら生きるよりも国籍を取得したうえで、自由を享受するという面が楽ではないかという思いや葛藤を抱える人がいるということでした。「人の意識はつくられるもの」という言葉も印象に残っています。
法学部時代司法試験を受ける過程で法律や裁判について学んできましたが、改めてその背景や意味合い、現在とのつながりを知ることができ大変貴重な講演でした。排外主義やヘイトをなくすために「知ること」の重要性を改めて感じました。
NPO法人九州アドボカシーセンターでは、夏季エクスターンシップ生(法律事務所での短期型職場体験プログラム)を募集しており、当事務所でも随時受け入れています。弁護士の仕事に関心のある学生さん、司法試験受験生の方がおられましたらぜひお問い合わせ、ご応募ください。
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宗像オフィス
弁護士 小出真実


