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弁護士法人奔流について

弁護士法人奔流設立のご挨拶

5000名を超える若者を集めて全国一斉に法科大学院がスタートし、まさに司法改革実行元年の号砲が轟く中で、弁護士法人奔流(代表社員池永満)を設立しました。弁護士法人奔流は、従前の「法律事務所池永オフィス」と新規開設する「法律事務所田川オフィス」の2つの法律事務所を運営します。法人名は、池永弁護士の九州大学在学時代の恩師で、本年99歳を迎えられる具島兼三郎先生(九州大学名誉教授・元長崎大学学長)の半生が描かれた著書名『奔流』を拝借したものです。時代の激動にたじろがず、しっかりと前を見つめ、司法改革・弁護士改革を主体的に突き進める気概をもって、多くの皆様とともに手を携えながら新たな陣地と連帯を構築していきたいと思います。なお標記法人名の書は具島先生ご自身に揮毫いただいたものです。

弁護士法人奔流の主たる事務所となる法律事務所池永オフィスは4月に所長弁護士池永が福岡大学法科大学院教授(実務家専任教官)に就任して以降も、公設事務所等での公益活動を希望する新人弁護士等を受け入れて一定の研修を行い過疎地などに送り出す日弁連や福岡県弁護士会の協力支援事務所として継続的な役割を果たすとともに、依頼者の皆様に満足いただける専門性の高い法律業務を迅速に遂行していくために、社会保険労務士・行政書士木下淑文氏をスタッフに迎えるとともに九州合同法律事務所をはじめとする業務提携事務所との連携を一層強化する所存です。なお池永弁護士の福岡大学法科大学院における執務は水曜と木曜の週二日で、担当科目は『民事紛争処理手続論』『医療・福祉と人権』『環境訴訟の実務』の3科目が予定されています。

また、弁護士法人奔流の従たる事務所となる法律事務所田川オフィス(所長弁護士中野俊徳)は、筑豊地域の弁護士・法律事務所を増大させ、県下の弁護士過疎問題を解決していく計画の一翼を担うもので、弁護士会の田川弁護士センターと同一ビル内に弁護士1名、事務局2名の体制で新規に開設するものです。常駐する中野弁護士は、昨年10月から法律事務所池永オフィスで執務している新進気鋭の弁護士で、司法修習生時代から公設事務所での公益活動に意欲を燃やしており、10数年ぶりに複数となる田川支部管内の若手弁護士として、地域住民の皆様の要請に誠実に応えていく決意です。

ところで、今年6月に創立5周年を迎えるNPO法人患者の権利オンブズマン(理事長池永満)が、寄付金を所得控除できる国税庁の認定NPO法人の認定を受けました(期間は本年3月1日から2年間)。これを機に組織と財政の基盤を一層強化し、患者の権利オンブズマン東京はじめ神戸や仙台など全国的な展開を推進している患者の権利オンブズマン全国連絡委員会の事務局としての役割を立派に果たせるよう、弁護士法人奔流としても支援を強めていきたいと思います。

また既に新聞報道などでお聞き及びのことかと存じますが、「人権弁護士」を志す法科大学院生等の研修支援や人権課題の当事者等との交流を促進する目的で、県下の法科大学院の実務家教官や若手弁護士らが共同して「九州アドボカシーセンター」(理事長馬奈木昭雄弁護士・NPO法人認証申請中)が設立されました。現在、九州アドボカシーセンターの登録研究生の受付やセミナー室兼自習室の設営等が進められており、4月11日には開校される予定です。同センター事務局は弁護士法人奔流法律事務所池永オフィス内におかれ、池永弁護士が運営委員長としてかかわっていますが、各種人権課題において社会的弱者のエンパワーメントをすすめる視点にたったリーガル・アドボカシー達が系統的に巣立っていくことが期待されています。

課題は山積していますが、大きな展望も開かれようとしており、「奔流」の名に負けないよう、ロマンを持って楽しく取り組んでいく所存ですので、従前にもまして皆様のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2004年3月12日