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SERVICE

取扱い事件・解決事例

建築・不動産トラブル

多くの方々にとって不動産の購入や終の住処の建設は一生の買い物であり、安全で安心して生活できる良好な住環境は健康で文化的な生活を支える礎となります。当法人では、建築紛争、境界紛争、マンション紛争をはじめ、自然環境や地域の景観を保全するための大型事件にも積極的に取り組んでいます。

これらの事件では、弁護士が普段余り目にすることがない建築基準法等の行政取締法規に対する理解や関係分野の専門家の助力が不可欠になりますが、当法人が培ってきたこれまでの経験と人脈を駆使して、皆様が抱える問題を全力でサポートさせていただきます。

当事件に主として取り組んでいる弁護士

取扱内容の具体例

  • 戸建住宅やマンション等の集合住宅、事業用施設の瑕疵、宅地造成や地盤の瑕疵をめぐる瑕疵修補請求、損害賠償請求事件
  • 隣接する土地の建設工事をめぐる計画の見直し、工事協定書の締結、補償請求、建設差止請求事件
  • 隣接地との筆界特定、境界確定事件

手続や解決方法

  • 調査
  • 示談交渉
  • 訴訟

欠陥建築事件において売主や施工業者、設計者等に対し法的責任を追及(損害賠償請求)するためには、建築士等専門家の協力を得ながら事前に十分な調査を行う必要があります。

そのため、欠陥建築事件では、まず調査事件として受任し、調査の結果、売主等に対し法的責任を追及できる見込みがあると判断される場合に、引き続き交渉・訴訟事件としてお引き受けすることになります。

弁護士費用の参考例

着手金

(1) 調査・・・調査手数料 33万円~(税込)

※調査の結果、売主等に対し法的責任を追及できる見込みがない場合には、
調査結果の報告を以って終了となります。

※なお、調査結果の如何に関わらず、調査手数料及び
すでにかかった実費をお返しすることはできませんので、十分ご理解の上ご依頼ください。

(2) 交渉・訴訟・・・着手金 33万円~(税込)

※請求額に応じて計算し、調査事件受任時に頂いた調査手数料は着手金の内金として取扱います。

※請求額は弁護士が計算した損害額をもとにご提示し、協議のうえで決定します。

※着手金の金額は、事件の難易や見込まれる経済的利益等を勘案し増減することがあります。

成功報酬金

交渉・訴訟の結果、相手方(売主等)から賠償金等が支払われた場合には、
経済的利益の15%(税別)を成功報酬金とします。

実費

欠陥建築事件の調査、訴訟などでは、文献調査費、鑑定費等特有の実費が別途必要となります。

解決事例のご紹介

事例番号
概 要
01

依頼者である原告買主は、中古建物の前所有者(被告売主)から、仲介会社(被告会社)を経て、中古建物を購入したが、購入後、建物周辺や敷地内に、野良猫が多く棲みついていて、糞が蓄積し、臭いや鳴き声がすることに気づいた。

依頼者自身で、被告らに精神的苦痛を受けていることを伝えたが、被告らからは、被害が無いことや、調査や説明をする義務違反も無いと回答されたため、裁判を起こした。

何度も現地に足を運び、契約当時の自治体等による野良猫の調査の有無や、同地域で被害に悩んでいる人からの聴取りを経た結果、福岡地方裁判所は、建物が通常有すべき品質や性能を欠いていたものと判断し、野良猫の臭い、鳴き声、糞尿などの影響を瑕疵と認め、契約当時にそれらを知っていたと評価できる被告売主に対し、瑕疵担保責任に基づく損害の一部を支払うように言い渡した。

損害の範囲には、野良猫の糞尿で汚損した物の取替費用、侵入を防ぐために設置した機材や消臭剤等の費用の実額の一部と、瑕疵により被った精神的苦痛に対する慰謝料が認められた。

もっとも、仲介業者である被告会社への請求については、野良猫の被害やその可能性の認識があったとまでは評価できず、調査や説明をする義務までは負わないという理由で認めなかった。

判決後、被告売主より支払を受け、被害額の一部を回復することができた。(2022年)

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