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暑中お見舞い申し上げます。(代表)

マスク着用の二度目の夏を迎えました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

この間、裁判実務ではウェブ会議が一挙に浸透し、コロナ以前には裁判期日への電話での出席を是とせず、遠方の裁判期日でも出頭することを基本方針としていた当事務所も、時代の流れに抗えず、どっぷりとウェブ会議に浸かっています。夕方になれば弁護団会議に足を運び、会議後には困難な課題にともに取り組む仲間たちと労い合い明日への活力を養う、そのような当たり前だった生活も、今ではすっかりかわってしまいました。居場所や移動時間を気にすることなく、いつでもどこでも会議に参加できる便利さに感動したのも束の間、居場所にかかわらず埋められていくスケジュールを見るにつけ、失くしたものの大きさも感じている今日この頃です。

長期化するコロナ禍は、この社会の格差を一層拡大させました。零細事業者や非正規雇用の労働者が次々と職を失う中、リッチなテレワーカーの巣ごもり需要によって高級品が飛ぶように売れているそうです。ふと街を見渡すと、お洒落なバイクで颯爽と街を駆け抜ける○ーバーイーツのドライバーに紛れて、ぎこちなく自転車をこぐ中高年ドライバーの姿を目にすることが多くなりました。「ギグワーカー」と呼ばれる、スマートフォンのアプリなどを通じて1日限りや数時間単位での仕事を引き受けて収入を得ている労働者も急激に増えており、ポストコロナの新しい働き方などともてはやしている人もいるようです。「今日はお疲れ様。明日は仕事がないのでこなくていいよ」という気まずいやりとりをスマートフォンが代わりにやってくれるのですから企業の人事担当者にとってはさぞ便利なことでしょうが、この人やこの人の家族は明日からどうやって生活していくのだろう、そのようなことを誰も考えなくて良い、実にドライな世界が広がりつつあります。

そのような中にあって、2020年4月に町内で5歳の男の子が餓死するという凄惨な事件を経験した福岡県糟屋郡篠栗町は、「町民の命を守るささぐりづくり」条例を制定しました。条例では、「町民の命を守るささぐりづくり」について「人と人との繋がりが薄れつつある現在において、様々な要因を抱え、孤立しがちな生活になっている人や世帯を孤立させることなく、必要な支援等を通して全ての町民がかけがえのない個人として尊重される篠栗町の社会づくり」と定義し、これを「住民、活動団体、事業者、議会及び町がそれぞれの役割と責務を認識し、協働して行う」ことが高らかに謳われています。

せっかくポストコロナの世界を描くのであれば、私は断然こっち派です。

今秋はいよいよ総選挙。市民の力で政権交代を実現し全ての人が明るい未来を描ける社会を展望していきたいと思います。

暑く息苦しい日々が続きますが、ポストコロナの世界で、また皆様と暑苦しいお付き合いができることを楽しみにしております。どうぞそのときまでご自愛ください。


2021年盛夏
弁護士法人奔流代表社員弁護士 池永修

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