弁護士の永田智大(ながた ともひろ)です。
今年の5月に弁護士登録し、同日に当法人・本部オフィスで執務を開始してから、早いもので3か月が経過しました。
入所直後から先輩弁護士が受任している様々な分野の事案を担当し(先輩弁護士との共同受任となります)、依頼者の方との打ち合わせ、期日への出席、各種書面の起案等を通して、事件処理の方法を少しずつ学んでおります。
書面の起案とは、文字どおり訴状や準備書面等、裁判所に提出する書類、交渉の相手方や各方面に差し出す書類の作成のことです。
起案については、受験生時代・修習生時代に学んだ起案の書き方、習得した知識をもとに、事件記録を読み込みつつ、時間をかけて作成していますが、ほぼ毎回、先輩弁護士から指摘を受けています。事件記録の読み込みが足りない、判例・文献の調査が足りない、学んだ知識を生かしきれていない、そもそも知識が足りない等、改善すべき点は実に多くあります。
事件記録の読み込みについては、例えば、医療・介護過誤事件では、起案の際にはカルテの閲覧が必須ですが、私は「SOAP」の意味すら理解していませんでした(※「SOAP」とは「Subject(主観的情報)」「Object(客観的情報)」「Assessment(評価)」「Plan(計画)」のことであり、医療現場で広く使用される記録方法の一つです)。また、患者のバイタルの数値を軽視する等、当然に注目すべき箇所を見過ごしていました。今後、様々な記録の適切な読み方を勉強していかねば、と思っているところです。
7月に入ってからは、新規のご相談において、先輩弁護士に同席して聴き取り等をさせて頂く機会が増えました。ご相談に対する適切な助言ができるようになるにはまだまだ経験が足りませんが、私は緊張のあまり早口で喋ることが非常に多いようです。安心して話して頂けるような雰囲気を作る努力が足りないと反省の繰り返しです。
相談に来られる方の多くは不安を抱えながら来所されます。単に助言をするだけでなく、相談者の方の心に寄り添うことこそが法律家としての重要な役割なのだと痛感しております。
一日でも早く質の高いリーガルサービスを提供し、安心して任せていただけるように、今後も研鑽を積んで参ります。
これから、定期的に本ブログ上で奮闘とも言える私の日常の弁護士業務などをお伝えしていきたいと思いますので、気軽に覗いていただき感想などをいただけますと幸いです。
弁護士 永田智大(本部オフィス)

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